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落​葉​と​遺​書

by めつ

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1.
なぜだろう 人の群れ うまく息ができないのは  闇夜に紛れ ただ消えたいと願ってたんだ いつの日か花開くと信じ 辿る影法師 遠ざかっていく 不意に手を伸ばした 届いていますか 紡ぐ言の葉  夜の風に搔き消されていく 吹き溜まりの部屋 乾いた音が響くだけ 当てのない浮草は水底深く 静かに朽ち果てた 僅かな光すら差さぬまま 物憂げな風見鶏 鳴かず飛ばず日和を待つ 染みついた弱さ 雨に流れ消えてくれないんだ どれくらい歩いただろう 霞む影は嘯いた 「いつの日か花開く」と 笑わせるよ 茜色染まる部屋  人知れず咲かす一輪 染みついたインク  綴る置文 舞う一葉
2.
拝する塵 天を仰ぐ 嘔吐くこともできなくて 走る筆に浮かんだ線路道 うつむき歩こう 踏切の音 引き寄せられ 帰り足 何やら人だかり 憂鬱を1錠誤魔化すの ここは地獄よりも地獄的だって ふと聞こえた声 嗚呼、突きつけられた現実に 気が狂ってしまうよ 動悸を抑え 書き出す右手 ぶちまけたインクは嘲る 「何の役にも立たない」と  嘘だ、言い聞かせて紙の屑 見つめるだけ 溢れるだけ 気づけば夕 黒く塗りつぶした文字 無頼が入水したって 見向きもしない 気づきやしないさ そろそろ葉は落ちる季節ですか 花も咲かず枯れるだけ 相も変わらず 世間は忙しなく回る この部屋だけ 置き去りにして 吊るしたランプを灯そう 溢れた雫 インクなのか 付け焼き刃 埋めた言葉 明日はきっと変われると 葉は無様に落ち始め 行く末を暗示しているよう 風は吹いてる  少し待ってくれませんか 書き終えたら ただの人さ 水に身を投げることは 甘えですか 弱さですか
3.
4.

credits

released May 22, 2020

music:めつ
artwork:まちざわ

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